こんにちは、似顔絵師のまうごっつです。
お客様からのご依頼の中には[ バイクに私と彼女を乗せてください ]…というような内容があります。この記事では、似顔絵の中でバイクの絵を上手に描くためのポイントを基本編と、応用編に分けて解説していきます。
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バイクに対して人の大きさがどれくらいのサイズか確認する(基本)
まずは、作画対象のバイク(自動二輪、モーターサイクル)が人物に対してどれくらいの大きさか把握しましょう。サイズは基本的には排気量に比例して大きくなります。50cc(原付き)であればサイズは小さく、1000cc以上であれば車体は大きくなります。
バイクの全体的な構造を理解する(基本)
バイクにはさまざまな種類がありますが、すべてに共通する基本的な形があります。これらの基本的な形を理解すれば、さまざまなバイクを描くことができるようになります。
ハンドル、マフラースイングアーム、サスペンション、ステアリング、エンジン、ブレーキ…などなど、すべて何かしらの目的や用途があって、存在しています。
バイクのそれぞれのパーツを描き分ける。質感を描く(基本)
バイクは、ガラス、アルミニウム、鉄、プラスチック、皮…など色々なパーツで構成されています。それぞれの質感を考え、描き分けるとより[バイクらしさ]を演出することができます。
人物の手や足、お尻の位置に気をつける(基本)
バイクは基本的に手でハンドルを持ち、足をステップの上に乗せて、お尻をシートの上に乗せて自分の体重を支えます。この3箇所をしっかり描くことにより【しっかりとバイクに乗っている】…という絵を作ることができます。
バイクの走ったシチュエーションや、思い出などを背景などに描く(基本)
バイクは基本的にはどこかに移動したり、旅行したりする時に使いますので乗れば乗るほど、思い出の場所や思い入れのある場所が増えていきます。
バイクの背景などにそのような場所を描けば、よりお客様が喜んでくださるかと思います。
バイクの大まかなジャンルを理解する(応用)
(※これから先は、どちらかというと応用編…という位置づけになります)
バイクは、大まかにジャンル分けしますと、ネイキッド、スーパースポーツ、オフロード、クラシック、クルーザー、ツアラー、アドベンチャー、ミニバイク、スクーター、ビッグスクーター…という風にジャンル分けができます。それぞれのジャンルによって、だいたいの形が決まってきます。
例えば、スーパースポーツはハンドルの位置が低く、ハーフカウルで乗り手も前傾姿勢が前提となり、オフロードバイクは、悪路を走る為にタイヤサイズも大きく、サスストロークも長く、排気量の割りにはシート高の髙いバイクが多いです。
ジャンルにより[だいたいのバイクの形]は決まってくるので、大まかな枠組みだけでも知識として知っていれば、バイクを描く時の大きなヒントとなります。
バイクの個性(キャラクター)を理解し、誇張する(応用)
大まかなジャンルを 理解した後は、そのジャンルのキャラクター(個性)を理解して、それに誇張を加えるとなお良いかもしれません。
バイクも人間と同じようにカリカチュア(誇張)を加える…とより良い…いうニュアンスとなります。具体的に書きますと以下のような感じになるかと思います。参考になれば幸いです。
↓ ↓ ↓
・スーパースポーツ…重心が低めで、タイヤ極太、超速度の出る鉄の塊のように描く。
・オフロード…車体が細く、高い。バッタなどの生き物のように描く。ジャンプしている姿はあえてフレームがねじれてるように描く。
・クラシック…あえて細かい部品をしっかり描き、レトロ感を演出する。革製品などをより強調して描く。
・クルーザー、ツアラー…巨大なカウルやガソリンタンク、重い塊の鉄がノシノシと進行していくような重量感を描く。骨太に描けたら成功。
・ミニバイク、スクーター…小さいバイクなので、実際の写真の印象よりも更に小さく描くとらしさが際立つ。
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車種名を確認する(応用)
車種名と、いつ頃その車体を生産したかを把握できたら作画のしやすさが跳ね上がるのでオススメです。ただ、依頼者様がそれを把握していることは少ないので、頂いた写真からグーグル検索などを行うのがオススメです。また、車体に書いてある文字や数字で検索すると、時々必要な情報を得ることができます。
バイクのカスタム場所を確認する(応用)
新車販売店で売られてる状態のバイクを[ノーマル車]と言い、買った後にオーナー自身が手を入れて色々いじったバイクを[カスタム車]と、言います。
カスタムする理由は色々ですが、結果的にカスタムされた場所、パーツは、オーナーにとっては[特別な場所、パーツ]…になっている場合が多いです。
正直それらのカスタム箇所は、ほとんどオーナー自身しか把握しておらず、第三者がカスタム箇所を見ても、何が違うのかわからないことが多いです。
でも、もしそのカスタム箇所も含めてイラストにしっかり再現できた場合は、イラストを見たお客様はとても喜ぶ可能性が髙いです。
いかがだったでしょうか。
今回は、バイクの絵を上手に描くためのコツみたいなものを基礎編と応用編に分けて紹介させて頂きました。
正直、技術的で具体的なノウハウはネット検索したらいっぱい出てきますので、そちらを参考に頂けたらと思います。
今回は、私なりのおおまかな概要や考え方を書かせて頂きました。バイク作画の参考になれば幸いです。
(制作:まうごっつ)
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ここまで読んで頂きありがとうございました!
よろしかったら連載一回目、[手描きで似顔絵を描くための画材紹介(前編)]もご覧ください。→ こちら